2019年09月13日
【生活支援技術研修】「排泄」に関して、座学と実技で学びました。
2019年9月5日、東京都千代田区にある本社にて、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム各ホームのスタッフが集まり研修を行いました。
今回の研修の内容は、「排泄」に関してです。ご入居者の尊厳を守りながら、病状や症状に合わせた排泄介助を適切に行なうことで、ご入居者のQOLを高めることができます。何よりも、とてもプライベート問題であることを頭に入れながら、ご入居者への精神的なサポートを忘れてはいけません。
ご入居者の自尊心を保ち、その人らしい生活を支える為にも、排泄の意義、排尿・排便のメカニズムなどの基礎知識を学びます。
排泄は、生命を維持する為にはなくてはならない生理現象の一つです。排泄行為を自分で行うということは、生きる意欲や生活行動に影響を及ぼします。何が排泄行動を妨げているのかをアセスメントし、過剰な支援にならないようにサポートすることが私たちに求められていることです。
排泄障害を起こすと、社会活動への参加意欲が低下します。失禁するようになった事を認めず、自分の存在価値を否定したりするようになりがちです。スタッフは問題行動ばかりにとらわれるのではなく、その裏に潜む本音をくみ取る気持ちが大切です。
排泄介助の視点を学ぶ。
■自立の観点
■尊厳の保持
■個人の排泄習慣・環境に即した介護をおこなう
■安全面に注意する
■健康状態の確認
「恥ずかしい」という思いが先行し排泄リズムが狂うと、健康にも大きな影響を与えます。オムツを履くことをすぐに受け入れられないご入居者もたくさんいらっしゃいます。さりげない工夫や精神的なサポートで、できる限りご入居者の尊厳を保持できるようなサポートを行なっていきます。
【実技】オムツの当て方や、リハビリパンツの介助を学びました。
基本のオムツの当て方や下肢関節拘縮のある方の当て方、リハビリパンツ着用の仕方を実践しました。
ギャザーの立て方、対面式の利点(健側を活かしやすい、介護者の両手が空く、ご入居者のお顔が見える 等)を理解しました。
また、アウター(テープ止めオムツ)とインナー(パット)では吸収材が違うことやパットの種類は多くあること等を確認しました。
研修参加者の声
■排泄の行為を分けて考えることで、残存機能を活かすことができることを学んだ。
■パットはギャザーを立てることによってもれを防ぐとともに不快感を無くすことにつながることを学んだ。
■ギャザーをしっかり立てて失禁を減らしていきたい。
■対面式と背面式と両方のやり方をマスターができるようになるとより良い介護ができると思った。
■アウターとインナーの吸収材の種類が違うのは知りませんでした。
■ご入居者にとって違和感のない介助方法や当て方をすることが、そのご入居者にとって楽な介助につながる為、十分配慮して行っていきたい。
研修担当者の声
日々の介助で排泄介助を行っているケアスタッフや入浴スタッフの参加でしたが、改めて発見できたことが多くあったようでした。
失禁がある理由、失禁を引き起こしている理由を細かく把握し、お一人での実行が難しい部分を介助し、出来ていることや声掛け等で促していくことが、排泄介助には重要になります。自尊心を重視し、ご入居者の気持ちを理解でき、適切で心地よい配慮ができるように、今回の研修内容をしっかりと身につけて欲しいと思います。