2021年09月14日
【認知症ケア委員会】認知症と関連するご入居者の「睡眠」に関しての研修を行いました。
2021年9月2日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズと各ホームの委員をZoomでつなぎ、認知症ケア委員会を開催しました。
アズハイムには、リラックスタイムを提供する時間「団らんタイム」という時間を取り入れているホームが幾つかあります。
ベッドに横になられてから、眠りに入るまでの時間が長い認知症のご入居者に対し、眠る前に取り入れています。
具体的にどんな取り組みかというと、身体が温まるお飲み物とお菓子を一緒に楽しんだり、音楽を聴きながら手浴や足浴等を行ったりしています。
効果が見えやすい方もいらっしゃれば、見えにくい方もいらっしゃいます。
取り組み内容に苦戦している声もあるので、他ホームの取り組みを活かしてもらいたく、睡眠をテーマにして話し合いを行いました。
今回話し合った内容は。
◼️認知症ケアマニュアルの活用方法
◼️他ホームの取り組みで参考にしたいこと
◼️睡眠の質を妨げる要因とは
◼️睡眠状況が思わしくない方にどんなかかわり方を行っているか
◼️団らんタイムで取り組んでいること
研修参加者の声
◼️他ホームの取り組みを知ることが出き、自ホームでも活用しご入居者の満足度に繋げたいと思います。
◼️スタッフの皆が記録しているものを無駄にせず、データを活用していきたいです。
◼️明日からでも、睡眠が思わしくないご入居者の抱えている要因は何かを考え、睡眠の質を高められるようにしていきたいです。
◼️他の委員会と協力をして認知症ケアを行っているホームもあることを知ったので、コラボレーションをして取り組んでいきたい。
■ご入居者がどのような焦燥感や不安感を持っているのかを考える際に、ナラティブベースドケアの視点が重要であることを再認識しました。
研修担当者の声
認知症ケアに限らずですが、ご入居者との関わりの中でナラティブベースドケアは欠かせません。ご入居者とコミュニケーションを図りやすくするためには、ご入居者がどんな人生を歩まれてきて、どんな考えや価値観をおもちなのかを知ることがとても重要です。ホーム長、ケアチーフ、ケアリーダーとともに、認知症ケア委員長はチームを率いていって欲しいです。
認知症の方は日常生活に何かしらの困りごとがあります。その困りごとや違和感をスムーズに他者に伝えることが出来ず、ひとり歩きや大きな声を出されたりする場合もあります。表面的な様子を捉えるだけでなく、疾患、精神面、食事、水分量、睡眠、薬、環境面等の影響を、多角的な視点をもって観察して欲しいです。その為にも、「データ」を活用してください。日頃からスタッフ中心に取り組んでいるワークシート上で食事や睡眠などのデータを収集できます。今回の委員会をきっかけにより興味関心を持っていただけたら嬉しく思います。