2018年02月08日
【AH文京白山】機能訓練指導員(リハビリスタッフ) は柔道整復師の資格を持つ菅井。モットーは「動いて頂く」と「少しでも多くの笑顔を!」
看護師の母の影響で医療への興味を持ち、柔道整復師の資格を取り、整骨院で働いていた菅井。整骨院での経験を活かし、現在、文京区にあるアズハイム文京白山でリハビリスタッフとして活躍中。菅井はご入居者やご家族からの希望を聞くこと、またご自宅に居た時はどんなご様子だったか、どんなことを好まれていたかを徹底的に確認する。事前情報はリハビリのプラン(機能訓練計画書)を書く際にも重要視している。計画書で目標を立てる際、どんな目標を設定した方が良いか、ホーム長をはじめ、看護師、ケアマネジャーなど専門スタッフにも相談し、個々を尊重したプランを立てるようにしている。
ご夫婦でご入居されたO様の健康の秘訣は「人とよく話し、よく聞くこと」
現在91歳のO様は週に1度は外出をされている。入居後に運動量が減ったため、菅井と週に1回、個別でリハビリを行っている。マッサージをして、筋力の運動、ニューステップ(全身運動器)を使ったリハビリを行っています。リハビリの時間は菅井と話をすることも楽しみにされているというO様。菅井としても豊富な知識や経験を聞くことのできるこの時間を大切にしている。人生経験が多いご入居者の話を聞くことは菅井にとってもプラスであり、また話すことにより脳も活性化されるため双方にとって良い効果が生まれている。
菅井が大切にしていること:個々を尊重し、気持ちを込め接すること
O様の奥様は「教会に行きたい。」という夢を持っているという。入居当初はお話をあまりされなかった奥様。リハビリの関わり方に関してケアマネジャーに相談したところ、「音楽が好き」という情報をもらい、リハビリの時間はオペラやクラシックを聴きながらやりましょう。とお話をしたところ、奥様も大変喜ばれ、最近では毎週、菅井との時間を一番楽しみにしているとのこと。
また他の90代後半のご入居者は認知症もあり、発語もないが、リハビリの時間にお迎えにいき、まず手を握ってマッサージをすると笑顔を見せられるという。拘縮しないために行う他動運動の際は、目をしっかり見て数を数えるなど、ご入居者それぞれに合わせたコミュニケーションを行っている。
菅井が大切にしていること:機能訓練計画書
機能訓練計画書は3ヶ月に一度、ご家族にお送りしている書類です。現在の状況(日常・集団体操・個別リハビリの様子)などをできるだけご家族が分かりやすい言葉で書いている。例えば、マッサージが好きなようです。ではなく、マッサージはお好きなようで「ありがとう」と言われ喜んで頂けているご様子です。ご様子をなるべく分かるようにお伝えすることにより、ご家族の安心にも繋がります。また、計画書に細かく書いておくことにより、早めに変化に気付けるとも話します。
どうやったら動いて頂けるか、少しでも笑顔になって頂けるかをとにかく考え、自尊心を大切に接することを第一にしている菅井。その方が心地よいと思って頂けることが、ADL(日常生活動作、日常生活活動)の低下を防ぐことの1つであると考え、また楽しくリハビリを行えるように工夫を日々重ねています。お一人おひとりをしっかり理解し、自分の目で確かめ、日々の状態を丁寧に観察し、その日、そのご入居者にあったリハビリを提供するのがこの仕事の大切さとやりがいだと思っています。「身体を動かす」「笑顔」が生活の中に当たり前にある環境作りをホーム全体で作っていきたいと思っています。