2021年12月7日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズ本社(東京都千代田区)と各事業所とをZoomでつなぎ、事故・身体拘束予防委員会を開催いたしました。
「事故・身体拘束予防委員会」の目的は、ホーム内での介護事故を未然に防止し、安全かつ適切で質の高いケアを提供する体制を整備することです。万が一、事故が発生した場合には、最善の処置・対応を行い、ホーム全体で取り組みます。
今回の研修では、①委員会の活動報告 ②危険予測 ③福祉用具・身体の使い方の3点を主に行いました。
①委員会の活動報告
服薬介助の見直し、手順書の見直し、ヒヤリハット強化月間の実施、事故報告書の傾向対策、アラートや車椅子の点検、KYT実施などが主にあがっておりました。
②危険予測
イラストを用いてどんな危険因子が潜んでいるのか演習を行いました。気づきと想像力を養うためにも、複数人で実施すること、専門分野の違う人が混じることが大切です。危険要因が視界に入っていても、アンテナがはっていない事項は認知されにくいので盲点になりやすいということを、改めて認識しました。
③福祉用具・身体の使い方
動画を用いて行いました。ボディメカニクスの基本原理を抑えると、介助される側・介助する側の双方に負担軽減に繋がります。ボディメカニクスを活かした床からの立ち上がり方の一例、浴槽からの出方の一例、スライディングシートを活用した座り直し等を行いました。
研修参加者の声
◼️初めて参加しましたが、他事業所の取り組み内容を知ることができて参考になりました。委員長の主体性に刺激を受けました。
◼️危険予測ではイラストシート上だけでなく、現場でも見落とさずに行っていきたいと思います。転倒事故を繰り返している方の居室を写真に撮って、危険予測を行っていきたいです。
◼️福祉用具の活用も他職種と相談しながら検討していきたいです。改めて身体の使い方の大切さを感じました。スライディングシートを活用した座り直しを実践してみたいと思いました。
研修担当者の声
事故を未然に防ぐためにも気づきや想像する力が必要です。
その為にも、イラストや現場での危険予測トレーニングなどを行い、過去の事故例から様々な状況の中に潜む危険要因を察知し、アンテナをたてられるように繋げて欲しいです。またご入居者・ご利用者、スタッフの双方に負担がかかることを最小限としたケアが行われる為にも、介助方法の確認や福祉用具の検討も行って頂きたいです。