2020年10月27日
【トレーナー研修】「教え・教えられ」ながら、「共に学び・共に育つ」トレーナーになるために。
2020年10月15日〜16日にかけて、株式会社アズパートナーズ本社(東京都千代田区)と各ホームをZoomでつなぎ、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムのトレーナー・トレーナー候補8名の研修が行われました。
今回の研修の目的は以下3つです。
①OJT期間中に効果的な育成を行えること
②アズハイムの想いを語ることができるスタッフになること
③ケアリーダー候補になれること
来年度のホーム運営部へ入社する新入社員は90名弱を予定しています。
中途入社の方にも1名に対して1名のトレーナーでOJTが出来る体制にするためにも、今期はトレーナー研修を4回実施します。
参加対象者は来期トレーナーを予定している方でも、現在トレーナーである方でも、自主性をもった方としております。
トレーナーとして指導するにあたって、我流というわけにはいきません。
きちんと段階を踏むこと、根拠や理念を交えての指導ができるようになること、指導する相手がどの部分が理解できていて実践できているのか、またどの部分が弱いのかを客観的な視点で観察すること、仕事に向き合う誠実な姿勢・人間力等が求められます。
OJTの意義や役割を理解する。
OJT(職場での仕事の経験を通じた職業訓練)実践の機会は、業務時間の作業中や報告・連絡の機会など様々な場面にあるものです。OJTの機会や内容によっては、介護サービスの専門的技能だけでなく、一般的な「仕事」に必要となる情報収集力、問題解決能力、態度、接遇マナーなども習得します。
つまり、OJTでは技能だけでなく勤務態度全般における正しい在り方を示します。上から下への一方通行ではなく、“教え・教えられ”ながら「共に学び・共に育つ」ことです。
「OJT指導者がまずやって見せること」
「何より先にOJT指導者が動くこと」
完璧な模範指導でなくても、自らの体を動かして作業手順を示すことは、自らの行動変容に結びつき、周囲にも良い影響を与えます。
シニアサービス理念を忠実に実践することを伝えるには。
「お客様への思い」
最期まで自分らしく、自分の力で・・・
豊かな暮らしを最期まで、自分らしく自分の力で
「5つの誓い」
キーワードとして、以下の5つがあげられます。
①お客様第一主義の精神
②精神的なサポート
③安心・安全の暮らし
④快適な住空間の提供
⑤いつまでも自分らしい生活
これらは、株式会社アズパートナーズのシニアサービス理念です。
これらを高いレベルで実践していくには、理念に基づく行動(ASのケアの基本)が根本になければ、方針とは大きくかけ離れたものになってしまいます。
メンバー全員が、改めてシニアサービス理念の内容を理解し、各自が所属している部署・ホームにおいて、現状を理解し、ご入居者主体のホームづくりを実現する為に、チームの一員として、自分はどのような貢献ができるか?を考え行動します。
指導・助言時の態度を学ぶ。
指導・助言はコミュニケーションの一つとも考えられます。コミュニケーションは、話した内容以上にしぐさ・表情・口 調でスタッフ(OJT対象者)に影響を与えます。そこで何より大切になるのが、親身になった指導を心掛けることです。感情的な対応ではなく、冷静かつ客観的に変化を捉えた観察結果を基にして、スタッフ(OJT 対象者)が行う業務に不具合または改善の必要性が認められる場合は、指導・助言を行います。その際、指導者として気をつけるべきポイントを学びました。
研修参加者の声
◼️相手にわかりやすく言語化する事の難しさを痛感しました。
◼️トレーニーの立場に立って関わることを忘れないようにしたいと思います。
◼️自分自身のケアを見つめ直す機会にもなりました。
◼️自信のない項目がないよう、きちんと説明が出来るように補強していきたいと思います。
◼️OJTの流れやどのように評価しているのか、どのような点がポイントなのか、注意の仕方を学べて大変勉強になりました。
研修担当者の声
今期は感染症の流行に伴い、対面での研修形式ではなくZoomを活用しての研修に変更しておりますが、座学だけでなく実技要素も盛り込んでみました。指導が必要なトレーニーのケア(研修担当がご入居者、トレーニー役を担い)を口頭で尚且つ遠隔で指導をする(受講者がトレーナー役)という形です。
事前に研修担当が事例動画を作成したものを見ていただいて、それをリアルタイムで実践しながら正してもらうという流れです。ほぼ全員のメンバーが言語化することの難しさを痛感しておりましたが、動作分割の視点、根拠の理解の必要性等を感じていただけたのではないでしょうか。
実際に指導を行っていると上手くいくことばかりではないと思います。その際に、自分だけで抱え込まずに、他トレーナーやケアリーダー、ケアチーフ等と一緒に考えることをしてほしいです。そうすることによってトレーナー自身の視野も広がり、成長へと繋がります。反対に上手くいっていたとしても、ホーム全体でフォローをしていただきたいので、トレーニーが今、どの段階にいるのかも共有をして欲しいです。
トレーナーも、OJTを通じて学ぶことが多々あります。トレーニーと共に学び、アズパートナーズの社員として誇りをもち、ご入居者に寄り添えるスタッフが増えていくように教育研修チームも現場を支えていきたいです。