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2021年06月02日

#研修

【EBCデータ研修】この研修は、スタッフに少しでも身近に感じてもらうために、「E・ちゃんねる」と名付けられました。

2021年5月、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズにて、Zoomによる「EBCデータ研修」を行いました。

EBCとは、(「Evidence・Based・Care」エビデンス・ベイスド・ケア)の略称です。
エビデンス・ベイスド・ケアとは、「科学的根拠に基づくケア」を意味します。
そして、「EBCデータ」は「Evidence・Based・Care」の基になるものであり、ナラティブ・ベースドケア(物語と対話に基づくケア)同様に、望む暮らしの実現へと繋がる重要なファクターとなるものです。
「E・ちゃんねる」では、アズハイムご入居者4,249名(延べ人数)・約579,000データから構成されるEBCデータ紹介を皮切りに、データそのものの見方や、活用方法についてもお話ししながら、それが何故「望む暮らしの実現」に繋がっていくのかをお話させていただきました。

なぜ、「Evidence・Based・Care」が望む暮らしの実現に繋がるのでしょうか。

それは、Evidence とNarrativeは表裏一体のものであるべきだからです。望む暮らしを確実に、かつ最短ルートで実現するためには、ご入居者らしさであるNarrativeを徹底的に見つめながらも、同時にそれを定性的又は定量的に表したその人らしさを構成するEvidenceが必要となるのです。しかし、Evidenceを獲得するのは容易ではありません。また、どれほど時間をかけその人を観察しても、「その人らしさ」を作り上げているEvidenceを見つけられないことや、例え見つかったとしても真実それがEvidenceであると断定できないこともありますし、あるいは、今はまだ見つけられていないということも当然あり得ます。

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大切なのは、霧に包まれたEvidence、つまりは新たな事実を発見することですが、そのためにはData同士の結合又は比較検討等による分析が欠かせません。具体的に言うならば、以下のようになります。
個人(ミクロ) と 個人(ミクロ)
集団(マクロ) と 集団(マクロ)
個人(ミクロ) と 集団(マクロ)
etc…
様々な角度から比較検証や分析を行うことによって一定の「傾向」が見えてきます。この傾向こそが新たなEvidenceをつかみ取るための重要なカギとなります。まずはこの傾向を発見することが肝要となるのですが、できうる限り効率的な比較検討を行うためにも「EBCデータ」内の検索システム等を使うことが必要にもなります。

真にEvidenceのある「ケア(サービス)」とは、当然Narrativeへの配慮がそこに在ることです。

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バイステックの7原則のうちの一つ、「個別化の原則」にも通じるものです。そして、同時にご入居者らしさに合わせた「ケア(サービス)」が常に再現性を伴いつつ行われていることになります。
これらを産み出し、循環しながら、スパイラル的に「ケア(サービス)」がブラッシュアップすることで、望む暮らしはより確かに実現すると言えるでしょう。

研修参加者の声

◼️今まで入力することにとらわれていましたが、今後は他のホームのデータを参考にしたり、自分のホームのご入居者のスコア等を確認するようデータを活用していきたいと思います。

◼️ご入居者を俯瞰的に見てグルーピング等をしながら、各ご入居者に応じた援助を考え実践します。そしてその反応を観察しながら、更にどのような対応が求められるかを導き出すために、データを分析しながら実行していきます。

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◼️EBCデータを活用し、個人を客観的に読み解き個人の特性を理解していきたいと思います。その上で、個別に必要な援助を提供していきたいと思います。

◼️担当者会議等の場面で、ご入居者の変化についてデータを用いることでより分かやすく説明できると感じました。

研修担当者の声

介護業界はEvidenceをより重要視していく動きを取ることは2040年のシナリオをみても明白です。つまりは根拠=事実=数字に基づいたケア(サービス)を提供できていることが、あるべき姿(スタンダード)になるということです。しかし、それだけでは対人援助は完成しません。
対人援助の基本は「思いやり」すなわちNarrativeが求められます。
その思いやりをご入居者ご利用者の心と身体に求める形で届けるためには、培ったEvidenceを基にしたケア(サービス)を発揮されていることが肝要となります。
故にNarrative&Evidenceの徹底的な追及が求められるのです。徹底的に追及することをEBCデータで言うならば、更なるブラッシュアップ(精度向上)を目指すことでもあります。そのためには、アズハイム全社員の力が欠かせません。まずは数字を身近なものとして感じてみてください。ご自身にとってなじみ深いものからでも構いません。アズハイム全社員で業界に先駆けて「Evidence・Based・Care」を完成させましょう。
「E・ちゃんねる」を今後もよろしくお願いします。

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