2018年02月26日
【AH横浜東寺尾】「緊急時の対応-非常災害」「医療的ケア」「虐待防止」★2月のラウンド研修のテーマです。
2018年2月19日、介護付きホーム(介護付き有料老人ホーム)アズハイム横浜東寺尾では、13名のスタッフ参加によるラウンド研修が行われました。講師はケアアドバイザーの方です。
今回の研修内容は・・・
震災・風水害・防犯-事例検討、シニアサービス理念、アズハイムのサービスコンセプト、医療的ケアと医療行為、高齢者虐待防止法の確認、高齢者虐待の現状と背景、最後にストレスマネジメントを学びます。全9回行われたlevel1のラウンド研修は今回が最後となり、3月にはlevel1のテストが行われます
「ホームのどこに非常食が置いてあるのか。緊急連絡網は最新になっているか。」
震災・台風の災害発生のメカニズムを知識として習得することにより、災害の特性に応じた対策をすることが可能となります。非常食の保管場所を頭に入れておくことも大切なことです。そして、緊急連絡網を常に最新にしておくことも、災害時においてはとても重要なことです。連絡を回す前後の人の確認、次の人に連絡が取れない場合は、その次へと連絡し、それでも連絡がとれない場合はホーム長へ、「自分で連絡が止まっている旨」を連絡するということを確認しました。
高齢者虐待防止に関して学び、「不適切なケア」とは何かを考えます。
高齢者虐待防止法で定められている目的・定義のポイントは、「高齢者の尊厳を保持」し、有する能力に応じて自立した生活環境を整えるために2006年に施行されたということです。
高齢者虐待と思われる行為の特徴、受けた利用者の特徴、行為を行った職員の特徴も確認します。しかし、職員に関しては年齢・性別・職種など様々で、個人的な特性というよりは組織的な問題に関わる職務上の背景要因が考えられます。
「高齢者を子ども扱いする、個人的なことを人前で話す」不適切なケアとは、一般的に自分がしてもらいたくないことであり、高齢者の尊厳を侵害する言動です。「教育・知識・介護技術等に関する問題」「職員のストレスや感情コントロールの問題」など、高齢者虐待が起こる背景には様々な要因があると考えられています。
一生懸命接しても意思疎通が取れないことについ苛立ちを感じてしまいがちですが、カッとなってしまうことがあっても決して虐待は許されません。自分自身のストレスの対処や感情のコントロールは介護技術と同等に求められます。そこでストレスマネジメントを学びます。
ストレスマネジメントとは
ストレスが起きると人間はストレスを解消するために、様々な対処(コーピング)を行います。コーピングが成功すればストレスを解消することができます。そこで、まずは自分がどんなコーピングを行っているかを考えます。その後、グループに分かれどんなことを実践しているかディスカッションをします。「たくさん寝る」「好きな歌を聞く」「美味しいご飯を食べる」「仲の良い友人と話す」他の方のコーピングを聞くことにより、対処法の引き出しを増やします。
研修を終えた感想
参加者
・虐待は、日々自分の行っているケアを考えそうなってはいないのかを意識しながら、感情的になるのではなく、今自分は何を誰のためにケアをしているのかを考えながらケアをしていきたいと思いました。
・スタッフのコーピングの種類が色々と聞けて、自分でも実践したい(取り入れたい)と思うものがあり、ストレスが解消出来ればよいと思いました。
・自分自身にストレスがあると、良い仕事が出来ない。全ての介護につながっているので、自分自身のケアが大切である。
担当者
・虐待防止について、自分自身の普段のケアが不適切になっていないかを振り返って頂く機会となりました。スタッフの何気ない言動が、ご入居者の自尊心を傷つけたり、虐待に繋がる危険性があります。今まで以上にアズパートナーズのシニアサービス理念にある通り、「お客様第一主義の精神」で接していく大切さを再認識して頂きました。