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アズハイム三郷

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アズハイム三郷

2018年10月25日

#研修

【AH三郷】10月のラウンド研修(レベル2)では、「発達と老化の理解」「疾患の理解-認知症」について学びました。

2018年10月17日、埼玉県三郷市にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム三郷では、ラウンド研修(レベル2)「発達と老化の理解」「疾患の理解-認知症」という内容の研修を行なっていました。参加者は4名です。この研修時間の2時間の間は、机に座り、担当者の話を聴きながら勉強する時間です。

一般的な「高齢者」のイメージは、同じような性格、病弱、介護を必要としている、となりがちです。

このステレオタイプ(高齢者は〜だ)の考えは、一人ひとりの高齢者への理解の妨げになる場合があります。

「生物学的な老化の程度には個人差がある」
「老化の社会的側面にはその人が経験してきた生活状況、社会的役割、人間関係が大きく影響するため、個人差が大きい」
集団生活を営む場で高齢者の生活を支える介護職は、このような老化に伴う心理・行動の変化を理解することがとても大切です。

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個人差はありますが、老化に伴い身体機能も低下していくため、求められる対応・配慮を考えていくことが介護職に求められる役割の一つでもあります。

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老化に伴う変化の全般的な傾向は以下となります。

予備力の低下
→ホメオスタシス(恒常性の維持)の低下(大きな負荷がかかった場合に回復しづらくなる)
→免疫機能の低下(熱中症や脱水症を起こしやすくなる)
→感染症に患し重症化しやすくなる
このような変化があることを理解しておくことが、適切な生活支援につながります。

高齢者の身体的な変化の中でも、骨・運動器系の変化は転倒や骨折という重大な結果を引き起こし、日常生活に大きな影響をもたらす可能性があります。高齢者の骨折の原因のほとんどが転倒と骨粗鬆症によるものであるとされています。介護職には、高齢者にとって、骨折が容易に引き起こされるものであり、そこから生じる療養生活がその後の生活・人生を大きく変容させるリスクを伴うものであることを十分に理解した上で、安全面にも十分に配慮しながら生活を支援していくことが求められています。

認知症の理解ー同じ認知症であっても、症状の現れ方は人それぞれ違います。

認知症の定義(介護保険法第5条の2)
「 脳血管疾患、アルツハイマー病その他、後天的な要因に基づく脳の器質的な変化により、日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下した状態をいう。」

代表的な認知症
■アルツハイマー型認知症
■脳血管性認知症
■レビー小体型認知症
■前頭側頭型認知症

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同じ「認知症」であっても、症状の現れ方は人それぞれ違っています。それは、 原因疾患の病理差異があること、さらに、一人ひとりの個性が症状に反映するものだからです。
ご入居者がたとえ認知症であっても、アズハイムという住まいを「安心・安全」で「快適な住空間」だと感じていただくよう支援していくこと、アズハイムという活動場所を「楽しめる場所」として認識していただくよう支援していくことは、私たちの使命です。

人間の記憶は、 記銘(学習する・覚えこむ)→ 保持(忘れないようにしまっておく)→ 想起(思い出す)という段階をたどって処理されています。

厚生労働省では、関心のあるものを一時的に捕える器官である海馬を「イソギンチャク」、重要な情報を頭の中に長期に保存する機能を「記憶の壺」にたとえ、認知症による記憶障害を以下のように説明しています。

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人間には、目や耳が捕らえたたくさんの情報の中から、関心のあるものを一時的に捕らえておく器官(海馬、仮にイソギンチャクと呼ぶ)と、重要な情報を頭の中に長期に保存する「記憶の壺」が脳の中にあると考えてください。「記憶の壺」に入れば、必要なときに必要な情報を取りだすことができます。認知症になると、イソギンチャクの足が病的に衰えてしまうため「壺」に納めることができなくなります。新しいことを記憶できずに、今聞いたことさえ思い出せないのです。さらに、病気が進行すれば「壺」が溶け始め、覚えていたはずの記憶も失われます。

参加者の声

■高齢者は、皆同じと考えず、お一人お一人の身体機能の低下をしっかり把握することが大切だと思いました。
■老化に伴い生じやすい変化が、いかに日常生活に影響してくるのか学びました。
■高齢者施設に入居するということを1つとっても、転居を経験していないかたにとっては、とても 大きな喪失体験であることを知りました。
■身体の変化に関して、「心臓が肥大する」ことと「残気量の増加」についても知ることが出来た。
■喪失体験から立ち直りがないと、次にしたいこと・やりたい思うことが難しいので、喪失体験から立ち直ることが出来ていないのかも?という視点を持つことも必要だと分かりました。
■毎日認知症の方と接する中で、対応が難しい方もいらっしゃいます。今までは漠然と「どうして不穏なのだろうか」「同じことを繰り返しているのだろうか」と考えておりましたが、認知症の中核症状や環境、生活歴等を把握する大切さを学び、スタッフ間で連携を図り、ご入居者が快適に過ごせるようにサポートしていきたいと思いました。
■その方の性格や環境を把握し、気を配り、寄り添うことが大切であることを学びました。

担当者の声

老化は病気ではなく、誰にでも起こる生命現象の一つです。肉体的な身体機能も個人差はあるものの、低下します。一般的に起こりやすい変化を把握しておくと、体調の変化が生じた際に、もしかしたら?と考えらます。なんか変だよなー・・・では、どんな支援ができるのかという提案が変わってきますので、ポイントを押さえてほしいです。

認知症ケアについても、ご本人の生きていく力を活かすために、できることにも目を向けて発見し、それができるようにサポートしていくことによって、自尊心が向上し、生活に意欲や張りをもっていくことを支援することができます。認知症といっても一括りにはできず、いろんな種類や特徴の違いがあります。

「認知症だから」と真っ先に考えるのではなく、介護職として知識を備え、ご本人の性格、生活歴、健康状態等に配慮しつつ、その方が見ている世界観をできるだけ理解し、お一人お一人に寄り添った支援を提供できるように考えていってほしいです。

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