2019年02月20日
【2年目フォローアップ研修】高齢者支援分野「高齢者疾患の理解」に関して学びました。
2019年1月30日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズの本社では、「新卒2年目のフォローアップ研修」が行われました。高齢者特有の症状や、高齢期に多い疾患の特徴などを学ぶ時間です。
初めて後輩ができ、「先輩」という立場で仕事をしていく中で、今までの経験に加えて「知識」も増やしていかなければなりません。その知識を学べる貴重な場ということもあり、参加者全員が真面目な姿勢で取り組んでいました。
「ケアニン」という映画を通して、今一度、自分の仕事を見つめ直しました。
(ストーリー)
なんとなくで入った介護の専門学校を経て、小規模介護施設に就職した主人公「圭」。認知症の高齢者たちと上手くコミュニケーションが取れないなか、初めてメインで担当をすることになったのは、認知症を抱えた女性。この事をきっかけに、介護の仕事に本気で向き合うようになっていく。
新卒2年目のスタッフにとっては「メインでご入居者を担当すること」「認知症の方との関わり方の難しさ」などを痛感する時期でもあります。
映画を通してそれぞれの日々の仕事を見つめなおしてもらう、良いきっかけになったのではないでしょうか。
高齢者の疾患の具体的な特徴を理解する。
■一人で多くの疾患をもち、個人差が大きい。
■食欲低下や何となく元気がない等、非典型的な症状が現れることがある。
■病気が慢性化しやすく、後遺症が残りやすい状態になる。
■高齢者に特有な病態である老年症候群(認知症・転倒・失禁など)がある。
■薬を多く服用することが多いため、副作用が出やすくなる。
■予後や QOL が社会的要因に大きく影響される。
ケアスタッフとして、高齢者の疾患の特徴を理解して関わることがとても重要です。高齢者の場合、些細な変化を見過ごしたことが命に関わってくることが多くなるためです。そのため、介護職には高齢者特有の症状や、高齢期に多い疾患を理解して、普段からご入居者の表情・態度・言動を注意深く観察し、状況を把握するスキルが求められます。
研修参加者の声
■名前は知っているが、深く疾患のことを理解していなかったため、とてもいい時間でした。ご入居者ご本人のことを理解し行動にうつす→「代弁する」という視点を極めていきたいです。
■後輩に対して簡潔に話を進めてしまっているので、相手に考えてもらえるような話の進め方をすることが、今後の課題であると気づきました。
■医療的な知識として、ご入居者の変化に気づくためのポイントを学ぶことができました。
研修担当者の声
新卒2年目フォローアップ研修を行いました。2年目というのは、必死で現場の仕事を覚えるところから1ステップ進んで、初めて「先輩」という立場で後輩を指導する役割を担います。1年目の、「自分が」という視点から「後輩のために」という視座も必要になります。
その時に必要になるのが、経験とともに身につけていく「知識」です。知識は、勉強で覚えようとすると苦手意識を持ってしまう方も多いですが、実は日々の現場での業務の中でたくさんの事を身につけています。今回の研修はそれを整理し、経験から得た物事を知識として自分の中に落とし込んでいただきました。「意外といろいろな事を知れていたんだな」という気づきもあったようです。また、グループワークでは「また来年、後輩が増えるからこういう事も教えてあげたいね」「教えてあげられたらちょっとかっこいいね」といった会話もされており、少しずつ介護職としての自信も芽生えてきていることを感じられました。
2年間の勤務の中で、モチベーションが上がったり下がったりすることは誰にでもありますが、苦しい時に少しでも同期の仲間とともに学んだことが自分を押し上げる材料になればと思っています。