2019年04月15日
【トレーナー研修】時期リーダー候補のスタッフが、「OJT」に関して座学と実技を行いました。
2019年4月2日と3日の二日間、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズの本社研修室にて、トレーナー研修が行われました。
新卒スタッフが入社し、全体研修のあと、5月からはいよいよ各ホームへ配属となります。そのため、各ホームで新卒スタッフの指導に当たるトレーナー向けの研修を行いました
今回のトレーナー研修に参加しているメンバーは、次期リーダー候補のスタッフです。「後輩に何となく教える」のではなく、指導する立場となるリーダー候補としての自覚を持つ事や、企業理念を理解し「アズパートナーズの社員」として見本になることを目指します。
午前の部「OJTの役割と意義について」を学びます。
OJTとは、職場での仕事の経験を通じて行う職業訓練のことです。
ケアスタッフとして必要な介護の専門知識や技術だけではなく、社会人として働くうえで必要となる情報収集力、問題解決能力、態度、接遇マナーなども習得する機会となります。OJTは技能だけでなく、勤務態度全般における正しい在り方を示すものです。上から下への一方通行ではなく、“教え・教えられ”ながら「共に学び・共に育つ」ことでもあります。
OJTが適切に行われないことによって、OJTを受ける側が感じる不満やストレスにはどんなものがあるか、グループワークで考えて見ました。
■指摘をされても、その理由を教えてもらえない。
■慣れないうちからスピードを求められる。
■フィードバックがなく、自分のやり方が合っているのか、出来ているのかいないのかがわからない。
■スタッフ同士で私語が多い。
■質問しにくい雰囲気。
■口頭での簡単な説明だけで、見本を見せてくれない。
等々、色々な意見が挙がりました。
このような状況を放置すると、サービスの質や業務効率が低下し、ご入居者の満足度の低下やスタッフの不満の増大を招いてしまいます。そのようなことを防ぐ為にも、OJTを意図的に、計画を立てて、継続的に実施していくことが大切です。
午後の部は実技の時間です。OJTの第一段階【導入】
ご入居者役・新卒スタッフ役・トレーナー役・評価者役に分かれて実技開始です。
まずは、新卒スタッフの緊張をほぐすような会話をします。
そしてこれからどんなことをするのか説明し、そのことについて知識があるかの確認を行います。
この時の声掛けは、仕事を覚えたい気持ちになるようなポジティブな声掛けをおこなうと共に、作業の目的・役割、仕事の貢献度、チーム全体への影響などの重要性の理解を促します。
OJTの第二段階【提示】
トレーナーが根拠に基づいて実際に見本を見せながら説明を行います。実際に説明をしながら見本を見せるのが難しく、みなさん「あれ?」と苦戦していました。
ここではトレーナー自身の技術や思考が自己流になっていないか注意が必要です。ケアプランに基づいてケアの内容が統一されていますので、「私は」の方法は禁止です。統一された方法があって、その手順通りに指導します。手順通りに出来ないことがあることで、初めてスタッフ一人一人の課題が見えてきます。
OJTの第三段階【実習】
トレーナー役から新卒スタッフ役に指導したことを、新卒スタッフ役にやってもらい、観察・指摘・修正を行います。
実際に、評価者役のスタッフに、トレーナー役の指導に関して評価をしてもらいました。
座学で理解したことを、他人に説明しながら行うことで、実際にどこまで座学の内容を理解できたのかがわかります。
新卒スタッフ役にわざと間違ったケアを行ってもらい、失敗を正す指導も体験してもらいました。
「失敗してしまった部分を修正する」という見本を、説明しながら行います。先ほどの見本だけとは違って、さらに難易度はあがります。
この時に忘れてはいけないのが、「自分でやってみてどうだった?」「どこが違うと思う?」「どうしたらよいと思う?」と自分で考えられる様に指導していくことです。間違える度に教えていては指導になりません。
これを、「完全にわかった・できた」となるまで繰り返します。
OJTの第四段階【総括】
振り返りを行います。
実際に一人でケアを行い、疑問や不安に感じたことを質問し、確認を行います。一人でケアを行なっている時は、トレーナーはそっと見守ります。
この振り返りが行われないと、新卒スタッフ自身が「出来ているのか・いないのかわからない」状態のままとなり、なんとなく不安な状態でケアに当たることになってしまいます。
この総括で振り返りを一緒に行うことで、独り立ちできる状態なのかを双方で確認しあいます。
新卒スタッフを迎える準備は万全です。
5月から新卒スタッフが配属先で勤務を始めるにあたり、トレーナーはホームで何度も打ち合わせを行なっています。
そして、研修に参加し指導方法と評価方法を学び、新卒スタッフを受け入れる準備をしています。
「アズパートナーズに入社して良かった」と思ってもらえること。「アズパートナーズに入社してくれてありがとう」という気持ち。このふたつの気持ちが重なるように、トレーナーはもちろん、アズパートナーズのスタッフは「育成」を大切にしています。